当院の入院治療では、患者様が地域社会でより良い人生を送るためには、自律性・自立性が重要であると考え、従来の作業療法(OT)に認知行動療法(CBT)・社会技能訓練(SST)を取り入れております。また、日々の生活が常に障害と向き合い克服されるものとなるように、入院パスを軸に治療を行っています。社会機能を重要視した入院パスを、一つ一つクリアすることにより、ご自身の障害や、考え方のくせ、行動のくせなどを理解し、集団作業を通してコミュニケーションを多く図るだけでなく、公共交通機関を利用し、商業施設や区役所などに行くなどの行動・経験を通して、患者様がより良い人生を送る力の向上が出来るように支援します。
※入院パスについて

デイリーアクティビティOT

患者様の好きな作業を行うことのできるプログラムです。プログラムに参加することで1日の生活リズムを整え、入院して間もない患者様にも安心して参加していただけるよう配慮しています。
行っている作業の例としては以下のようなものがあります。

歌と体操:発声練習・歌唱による嚥下訓練、リズム体操、棒体操、ストレッチなど
机上作業:刺し子、編み物、塗り絵、計算問題、カレンダー作り、インターネットなど

まずは見学だけでも構いません。患者様が本来もっている健康的な部分が育まれ、次のステップへとつなげていけるようにしています。また、ボランティアの方が来てくれていつもと違う雰囲気で楽しんでいることもあります。

ソーシャルアクティビティOT

☆前半:ソーシャルOTミーティング

病気や入院によって現在できなくなってしまった自分らしい生活ができるようになるため、「リカバリー」をキーワードとして今取り組むべきことや、退院後の再発予防計画について考えていきます。

☆後半:班活動
班に分かれて行うグループ活動です。現在以下に挙げる班に分かれて活動しています。
参加する班は患者様自身が選択しています。
○バザー班:2ヶ月に1度行われる地域のバザーに出品する作品を作ります。
      作品作りでの他者交流だけでなく、バザーに参加することでの地域参加も体験することが
      できます。
○ガーデニング班:病院内の花壇の整備・開拓をしています。
      除草・水やりだけでなく花の買い出しも実際に行い、自分の活動の成果を目に見えて体験
      することができます。

CBT(Cognitive Behavioral Therapy:認知行動療法)

「現実の受け取り方」や「ものの見方」に働きかけて、瞬間的に沸き起こる思考に気づき、その思考にとらわれることなく、より柔軟な考えをみつけていくためのプログラムです。不眠や不安、怒りなどの日常生活で起きるストレスに対応しています。

SST( Social Skills Training:社会生活技能訓練)

日常生活上のあらゆる場面で、過度のストレスを感じず、上手く人と関わりがもてる様にコミュニケーションの練習を行うグループです。実際のコミュニケーション場面を想定し、対処法を皆で考え、ロールプレイを実施しています。

ヘルスプロモーション

当院の管理栄養士と連携し、食事の重要性や栄養面について学んでいくグループです。退院後の生活に支障をきたさず、健康を維持するには食事は重要です。皆さんの興味関心が強いダイエットについても取り扱い、食事だけにこだわらず、運動と関連付けて生活の中に取り入れていきやすいプログラムです。

外出プログラム

体調が整ってきたら、退院に向けて準備を始めます。「体力作り」、「交通機関の利用」、「人ごみに慣れる」など、患者様それぞれの課題に段階的に挑戦できるようにしています。
○初めての散歩
まずは病院周辺で買い物などをしながら,地域での生活をイメージしていきます。
○トレーニング散歩
退院後の生活をイメージし,患者様同士で話し合って行き先を決めて交通機関(電車やバス)を利用した外出を行います。

余暇プログラム(卓球/カラオケ/OTシネマ)

1週間の休息の意味を込めて,リラックスしてもらうためのプログラムです。
外出の機会が少ない患者様にも楽しんでもらっています。

※こちらから最新の月間プログラム表をダウンロードできます。
※こちらから最新のOT通信をダウンロードできます。

費用について

  • 各種健康保険の対象になっています。