当院では基本的に入院パスに沿ってリハビリを行っていきます。入院パスは以下のような流れで退院(地域での生活)に向けて作成されています。
段階Ⅰ(デイリーアクティビティOT)
症状の軽減と生活リズムを整える段階です。人の中にいながら、まずはその場にいられることを目標とします。スタッフとしては安心・安全が感じられるような場作りを意識しています。
段階Ⅱ(ベーシックプログラム + ソーシャルアクティビティOT)
他者交流を求められる段階です。人(他者の考え)の中にいても自分らしさを見失わないために、まずは自分の気持ちに気づき(マインドフルネス)、自分の身体の状態に気づき(マインドフルネス/スポーツ)、そこから自分の生活や考え方に気づき(CBT)、他者交流の練習(SST)をしていきます。
段階Ⅲ(ソーシャルアクティビティOT + トレーニング散歩)
退院後の生活について考えていく段階です。病院内の守られた環境だけでなく、実際に外の環境とも触れ合う機会を作っていくことで現実的に退院を考えていきます。外の環境を意識していくことで、自分にとってどのような状況が不安なのかを意識化していきます。
段階Ⅳ(ソーシャルアクティビティOT + アドバンス)
再発しないで地域で生活していくための準備段階です。リカバリーモデルを主軸として、自分がこれから「どのように生活していきたいのか」をスタッフと共有しながら生活プランを作成していきます。その際には、どのようなことが自分のストレスとなるのか、病気とのつき合い方などについてしっかりと話し合いながら再発・再入院を防止するための方法について検討していきます。