こんなことを皆さんとやりたいです(看護部)
今回のコラムでは、日吉病院から日吉心療所へと生まれ変わり、そのなかで看護部としてどんなことをしていくか、どんなことをしていきたいかについて今後の展望を語っていきたいと思います。
看護部は病棟の運用中止により、今年度4月1日から訪問看護がメインの業務となりました。これまでも「病棟訪看」という名称で看護部として訪問看護を実施しておりましたが、4月1日からは「LRB訪看」(Life Resilience Building訪問看護)と名称を改めまして心機一転し、訪問看護を行っております。Life Resilienceとは、日々の生活における粘り強さ、人生全般における粘り強さのことで、困難な状況でくじけそうになったとき、あるいは力尽きてくじけてしまったときにそこから立ち上がり、再び歩き出す原動力です。「七転び八起き」のように、転んでも起き上がり再試行する姿勢です。LRB訪看ではこのベーシックな粘り強さをはぐくみ、成長させていくサポートをしていきたいと考えております。サポートしていく私たちもまた、あきらめず粘り強く取り組む姿勢を日々育てていきたいと思います。
訪問看護のほかに、デイケアにも看護部スタッフが勤務しています。デイケアプログラムでCBT(認知行動療法)やSST(社会生活スキルトレーニング)についての理解を深め、日々の関わりに自然な形で活用していくことを目標にしています。
看護部はスタッフ一人ひとりがLife Resilienceを高めること、また他者のLife Resilienceを高められるかかわりができるよう、看護道を邁進していきたいと思っております。
前回のコラムにて院長より『こんなことを皆さんとやりたいです』をテーマに書いてみようと提案がありました。私たちは皆さんとコーヒーや紅茶などを飲みながら気軽に話すこと、看護師として向かい合うというよりはふつうに人として向かい合って、日々の暮らしでのあれこれについて肩肘張らずに話し合うこと、それができたらいいなと思います。カフェで自由に語り合う、そんなイメージです。ポイントは、自分のなかで構築しているであろう境界、自覚しづらい部分に存在している「患者さん」と「医療スタッフ」という境界に気づいていけるかどうかだと感じています。
看護師 菅田佑輔