命題 不眠について ―薬剤部―

2019.02.26

春眠暁を覚えず。唐突になんですか?
皆さんも一度は聞いた言葉ではないでしょうか?しかしその意味についてまで知ってる人は少ないのではないでしょうか?
「春の眠りはとても心地よくて、夜が明けたのも気が付かずに不覚にも目が覚めなかった。あっちこっちで鳥の鳴き声が聞こえてきたことで、朝になったことに気が付いた。云々」
どうですか?一度でもいいから、そんな幸せを味わってみたいものですよね。
本日のお題は不眠です。そもそも不眠の定義ってなに?簡単に使っていませんか?
不眠症の定義
「夜間中々入眠出来ず寝つくのに普段より2時間以上かかる入眠障害」
「一旦寝ついても夜中に目が覚める中途覚醒」
「朝起きたときにぐっすり眠った感じの得られない熟眠障害」
「朝普段よりも2時間以上早く目が覚めてしまう早朝覚醒」
このような症状が週2回以上、かつ少なくとも1カ月間は持続すること。不眠のため自らが苦痛を感じるか、社会生活または職業的機能が妨げられること。などの全てを満たすこと。
なお精神的なストレスや身体的苦痛のため一時的に夜間良く眠れない状態は不眠ではありますが、不眠症とは言いません。
とは言うものの、これが不眠症の定義であると言われても、不眠症であると思っている人にとっては厳しいものではありませんか?
では、どうしたらいいの?
出来ることから始めてみてはどうでしょう。出来ることからでいいのです。皆が同じことをする必要性はないのです。
運動はしていますか?食事はどうですか?職場の環境はいかがですか?変な時間帯に睡眠とっていませんか?睡眠には様々なことが絡んでいると思います。自分の中で出来ることを1つでも行動してみて下さい。
しかしそれでも眠れない、辛いのです…
そんな方たちの為に、お薬も1つ思っていただければ幸いです。
依存性があるって聞いたことあります、耐性も出来るって聞いたことがあるんですけど?
私はその為に薬剤師は存在していると思います。皆さんが主体となって、どんどん不安な点を質問していただいて良いと思います。日吉病院では、薬剤師の外来服薬相談をやっています。是非、一度相談してはいかがでしょうか。
 

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