融合・調和・協働(院長)
2021.07.01
私も一人の人ですが、自分がどんな人であるか分かるようで分かりません。他人も人であって分かった気になる事もあるが、よく分からない事は多々あります。これはお互い様で、どんな人も、大なり小なりそういうものだろうと思います。
分かるために、医学や心理学などの科学、客観的な切り口はあります。しかし、使うのは、人だったりします。
何か確からしいものは、雲を掴むような気持ちになります。ディープインテンションは、クライアントのウェルビーイングを目指すという目標があります。しかしながら、ウェルビーイングも人さまざまです。その道行きも人さまざまです。
これが、唯一の正解と言うものは無さそうで、焦って何かひとのウェルビーイングを自分のものと信じようとしたり、そもそも自分にそんなものは無いとあきらめたり、くじけたりしてしまいます。
そもそも人というのはこのような有様なのではないかと思います。こんな中、ウェルビーイングを目標に歩みを進めるには、一人より、二人。二人より三人。船頭多くして船山を登ると言う諺もありますが、色々な専門性や背景を持つ仲間と、皆さんとで考えたり、悩んだりしながら、共にウェルビーイングへの道を歩んで行こうとするのが、今私たちがとれる確からしい方法であると信じています。これからもよりよい同行者となれるよう、融合や調和のテーマをさらに深めていければと思います。
日吉病院 院長 伊川 太郎