新年度のご挨拶
2022年４月から入院診療を中止することを機に、病院名称を変更することとなりました。
もしもの時に入院できるという安心を考え通院してくださっているクライアントの方にはご心配をおかけするかもしれません。しかしながら、ただ単に入院部門を中止して外来リハビリ、訪問看護、通院のみの診療所になりたい訳ではありません。
医療法人ディープインテンション（以降、法人）の理念を形にしていく中での変容の一つであると考えています。
これまでも、クライアントの皆さんと私達のチーム医療を目標に医療を推進し、本コラムでもそれをテーマに毎月各部門から掲載してきました。日吉心療所となり、より法人理念にむけて進化するため、私達自身からも精神科病院という「地域の中の別世界」とういう壁が失せ、「患者と医療者」という役割構造、ひいては対立構造を超えることを目指します。私達は専門職ではあるが、一人の人として接しクライアントとのウェルビーイングに向けてよりよく協働します。その一環として、別にお知らせしている制服の廃止もあります。
2022年度からの職員の制服に関してのお知らせ
最初の縁は病や障碍と呼ばれるものかもしれませんが、その先には、日吉心療所が皆さんと私達のウェルビーイングを創り出していく場、そしてコミュニティーに成れればと考えています。
これまでは、「病院として」「専門職として」何ができるかという視点を中心に考えてきました。2022年度のコラムは、私達も地域に住む人間として、日吉心療所を利用したコミュニティー作りの一歩になる掲載ができればと思い、『こんなことを皆さんとやりたいです』をテーマに各部門から掲載できればと思います。
ちなみに、私は花見です（まだ、コロナで難しいですが）。やりたいと言ったところで実際にできるかどうかも分かりませんし、まとまりに欠く掲載になるかもしれないなとも思いますが、これを機に皆さんの考えやアイディアも私達に提案してもらい、コミュニティー作りに参加して貰えれば嬉しいです。
日吉心療所 院長
伊川 太郎