「楽しむ」について改めて考えてみましょう

2023.04.01

新年度が始まりました。今年は、コロナウイルス感染症に対する対応も緩和され、5月には2類感染症からインフルエンザと同等の5類感染症に変更されます。
最近は、クライアントの皆さんの表情も心なしか緩んだ感じがします。

私自身もうぐいすの声をめでる気持ちの余裕があり、心地よく桜の花をみる事もできほっとします。町には人出が戻り、歩きにくいなと感じる事もありますがこれが本来の姿だろうと思います。
一方で私は緊急事態宣言が出た時に、誰もいない町を歩き、誰も乗っていない電車に乗った事が思い出されます。とても不思議で孤独な体験でした。今は二度とそのような事がなければいいなと思っています。

また、ご存じのように今年心療所は、日吉から元住吉への移転も予定しています。住宅地から商店街に移り、雰囲気は変わりますが、リカバリーヴィレッジに向けて作業所をしたりするには地の利を得てよさそうです。行き帰りに商店街で買い物をしたり、昼休みに何を食べようか考えたり、それも楽しみです。さまざま移ろいゆくものを楽しみながら日々暮らしていきましょう。

さて、今年度のコラムのテーマは「楽しむ」にしようと思います。
意味を調べると,

  1. 満ち足りていることを実感して愉快な気持ちになる
  2. 好きなことをして満足を感じる
  3. 先のことに期待をかけ、そうなることを心待ちにする
  4. 富む。裕福になる

だそうです。
これは非常に法人の理念であるwell-beingに繋がる言葉です。
現在を楽しみ、先のことに期待をかけ、そうなることを心待ちにする、
「今ここで」から「未来に向けて」までを包含する言葉です。

クライアントの皆さんも職員も共に日々楽しみ、well-beingの道を歩いていきましょう。

日吉心療所 院長 伊川 太郎