「楽しむ」(MSC)

2023.07.01

みなさんは「楽しむ」と聞いて、どんなことが思い浮かびますか?
私は今回改めて「楽しむ」を考えた時、今も昔も私の「楽しむ」にはスポーツ(運動)が関係していることが多いと感じました。

幼稚園の運動会の写真の私は、最下位なのに満面の笑みで走っていて、
小学校の時はドッジボールやソフトボール、水泳、陸上競技といろいろやっていた記憶がありますが「なんか楽しい」がずっとありました。

中学・高校は陸上部に所属していたのですが、その時に補助員として“トライアスロン”というものを初めて見て、あの圧倒されるような、衝撃的な感覚は今でも覚えています。

「え?海泳いで、チャリこいで、それで今走ってんの? 同じ人間なの?」と。

年を重ね、今ではそのトライアスロンが身近なものに感じられ、トライアスロンのサークルに所属しています。
トライアスロンをやっている人って、大変そうなんだけど楽しそうで「生きることを楽しんでいる」ように見えるんです。トライアスロン大会に参加するためには、練習をしないといけないし、1日気を付けただけでどうにかなるものではないので日々の生活にも気を付けないといけない。けれどそれを制限とはあまり感じていなくて、日々楽しみ、大会当日も全力で楽しんでいる。練習も大会も、真剣に取り組み、楽しんでいる姿は老若男女問わず最高にかっこいいです。

昨年、横浜マラソン大会に参加した時には「楽しい」と似た、こみ上げてくるワクワク感を味わいました。
朝、みなとみらい駅いっぱいにランナーが溢れている光景。
スタート時のあの、お祭りのような拍手と歓声。スタートしてからも聞こえてくる応援の言葉。
「みなさん素敵です!!」と感極まって泣きながら応援してくれていたお姉さん。
スタート間もない2キロ地点で「あと40キロくらい!!」と応援してくれて笑わせてくれたおじさん。もちろん楽しいことばかりではなくて、何度も辛く苦しい局面を迎えたのですが、思う存分「楽しむ」ことができました。

今回この「楽しむ」を考えていく中で、私はスポーツ(運動)によって身体を動かして味わえる爽快感や達成感のほかに、「なんで私こんな苦しいことしているんだろう?(笑)」「この状況は何なんだ?(笑)」といったように自分や環境を面白がっているというなんとも複雑な楽しみ方もしている、という新たな気付きがありました。

そしてここまで書いてきて感じたのは、私はどうやら少しでも頑張っている自分が「楽しい」と感じるようだ、ということ。頑張らなくても、何かやらなくても「楽しい」と感じることを模索中、募集中です。

みなさんの「楽しむ」を教えてほしいですし、もし見つからない方がいるなら、一緒に探してみたいです。

皆さんそれぞれの生きてきた過程の中に それぞれの「楽しむ」がきっとあるはずです。

 

MSC 五十嵐奈帆子