well-beingと協働
明けましておめでとうございます。去年から新型コロナウイルスに翻弄される世の中が続いています。しかし、いかなる世にあっても人はwell-beingを追求する存在であると思います。適切な情報を取捨選択し、妥当な感染対策をとる。これは必要でしょう。それ以上は、人間性の破壊につながっていくものではないでしょうか。
大げさな話になってしまいましたが、新型コロナの流行によって、人と人の繋がりの大事さや、脆さを感じる事が多い2020年でした。新型コロナに感染して、一家で転居せざるを得なかったなどのニュースを聞き、日本人の意識も呉先生が嘆いた時代と大きく変わりがないのではないかと悲しい気持ちにもなりました。だからこそ、日吉病院としては、クライアント・スタッフのwell-beingを追求する理念に立ち返り、人と人との繋がりを大切にし提供できるチーム医療の質をさらに高めて行きたいと思います。
クライアントの皆さんも当院チームの一員です、我々のwell-beingを互いに高めるには、皆さんの「well-being」とはどうなっていることでしょうか、どう生きている事でしょう?どのような人生を送りたいですか?教えていただければと思います。そこからが始まりです。
我々と皆さんの協働がより調和し、より洗練されれば皆さんのwell-beingもより高まるでしょう。本コラムではクライアントの皆さんのwell-beingを高めるためクライアントとスタッフ、各部門スタッフ間の協働をどのように行っているか、さらにそれをどのように洗練させるか、どのようにしていきたいかなどをお伝えできればと思います。皆さんと私達で作るチームが融通無碍でありたいと思いますが、人間であるがゆえに未熟でもあります。共に成熟できれば幸せです。
日𠮷病院 院長伊川 太郎