こんなことを皆さんとやりたいです(バイオセラピーセンター)

2022.08.01

猛暑が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 

この猛暑で体調を崩されている様子が伺え、生まれて何十年も経っておりますが自分にこれといった夏バテ対策が見つからず毎年試行錯誤しております。
皆様もご一緒に猛暑を乗り越えていきましょう。 

さて今年度のコラムテーマである『こんなことを皆さんとやりたいです』をお伝えさせて頂きます。
まずバイオセラピーセンターとはどういうセンターなのかということから説明します。 

「医食同源」という言葉をご存じでしょうか?
「医食同源」は栄養の視点から考えると‘命は食にあり食誤れば病いたり食自ずと癒える‘というもので「食べることは薬を飲むと同じぐらい大切なこと」です。薬の視点から考えると今はたくさん良い薬が発売されていますが栄養が不足していたら本来の薬の効果が発揮できません。そこで両面から皆様にアプローチしていく部署として発足したのが栄養科と薬剤部のフュージョンしたバイオセラピーセンターなのです。では本題に入りたいと思います。 

まずは栄養科。
患者様のwell-being向上を目指して現在デイケアや外来で栄養相談を行っています。
心療所での面談だけでは患者様の食生活を全て把握することは難しいもではないか・・・もっと患者様に寄り添った栄養相談をしたい!!とかねてから思っていました。栄養科の人員が増えたため、長年温めてきた訪問栄養相談をついに!始めることとなりました。現在訪問看護にて当心療所のLRB訪看、MSC訪看のスタッフがご自宅にお伺いしておりますが、管理栄養士による訪問では患者様の生活環境を実際に見ることにより患者様にとってより実行しやすく、より生活に沿った栄養相談が提供できるのではないかと思っています。
患者様もリラックスしながらお話しすることもできると思いますし、一緒に買い物に出て昼食や間食の選び方をアドバイスしたり、余ってる食材で簡単レシピや作り置きのレシピを紹介したりできたらと思います。最初はこじんまりと訪問栄養相談をスタートしますがニーズが高まってきたら徐々に件数を増やしていきたいと思います。 

運動に関してデイケアでヨガプログラムを担当します。呼吸法からアーサナまで丁寧に行い、一人一人に合わせて無理なく気持ちよくアーサナができるようにプログラムを進めています。 

 

そして薬剤部ではお薬を通じて日々皆様の何か役に立てないか考えています。
まずは服薬相談。服薬相談では皆様と面談をして皆様のWell‐Beingのために薬で何かできることはないかを常に検討して処方設計をしています。薬で全てできることではありません。生物学的(セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンなど)何を是正すれば皆様のWell‐Beingに近づくことができるかを皆様や医師とともに考えています。
薬剤師には処方権はありません。今までの薬剤師の役割は皆様に安全性を考慮してお薬をお渡しすることだったと思います。しかし日吉診療所では処方設計に重きを置き皆様とどんな薬が合うかを一緒に考えられる薬剤師を目指し日々皆様と共にやっていきたいですし薬剤師としてだけではなく一人の人間としても力になれる薬剤部でありたいです。
調剤に関しても薬剤師が処方設計したお薬を皆様にお届けするという喜びもあります。そして最後は処方設計し、お薬をお渡しした後も重要と考えています。お薬は副作用のない薬はありませんし、飲み心地も重要だと思います。精神科の薬は飲み続ける薬も多いです。だからこそ皆様と共にどういう薬だったら飲み続けられるかを考えていきたいです。毎日服用するということはとても難しいことです。皆様がお薬を続けられるように何かお手伝いできることを日々考えています。例えば持効性注射剤など4週間に1回、2週間に1回打つ注射などもあります。患者様に合わせたお薬選びができたらと思います。 

 

最後にバイオセラピーセンターに新しいメンバーが加わりました。
事務部からバイオセラピーセンターに移動しました、吉岡です。バイオセラピーセンターが最大限皆様のサポートをできるように我々を全力でサポートしてくれています。お薬のお値段の質問など詳しく教えてくれると思うので是非お声かけください。

今年は、医療法人 ディープインテンション 日吉心療所として新しくスタートし、バイオセラピーセンター(薬剤部 栄養科)としても常に進化し皆様の人生のサポートができるよう共に頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 

バイオセラピーセンター長 國岡 博孝