「楽しむ」(看護部)

2023.05.01

2023年1月より、SIP(Stop Isolation Program)を始めました。これは主に10代、20代をターゲットとした孤立を防止するためのデイケアプログラムで、『みんなでいろいろやってみよう』をテーマに、興味のある方は誰でも参加OKでやっています。プログラム内容もさまざまで、1月はお汁粉づくり&お正月ゲーム、2月はチョコレートづくり、3月は紙粘土を使ったクラフト体験、4月は日吉公園までお散歩でした。参加の仕方も、作るのも良いし、見ているのも良いし、それぞれの方のペースと思いでの参加が可能です。興味のある方はぜひご一緒できればうれしいです。

私が特に印象に残ったのが、紙粘土を使ったクラフト体験と日吉公園までお散歩でした。紙粘土の回では、数十年ぶりに触れる紙粘土の感覚に懐かしさと新鮮さを感じ、こねているだけで楽しくなります。色とりどりの紙粘土(最近の紙粘土のカラーバリエーションはすごいですね!)を触りながら、参加されている方と何を作ろうかと思案している時間がとても心地よかったです。結局、私は花瓶と桜餅を作ったのですが、皆さん個性豊かな作品を作られ、並べて写真を撮った時には感慨深かったです。

日吉公園までのお散歩では、天気にも恵まれて暖かな日差しの中、バトミントンやフリスビーをして体を動かしました。まだ花が残っていた桜の木にバドミントンのシャトルが引っかかってしまい、みんなでがんばって落とした時に散った桜の花びらを見ながら、季節を感じて楽しくも穏やかな気持ちになりました。シートを広げて寝転んだり、途中で購入したおやつを食べながら会話をしたりと、皆さん思い思いのゆったりとした時間を過ごすことができました。私はもともとキャンプや登山などのアウトドアが好きなのですが、日差しを浴びながらマイペースに外で過ごす時間がとても満ち足りているなぁと思いました。そして参加した方と一緒に過ごせたことに何よりの楽しさを感じることができました。

好きなことは一人でしても楽しいのですが、各々のペースを大事にしながら時と体験を共有することは、一人の時とは違った楽しさが生まれます。皆さんとのつながりを大切にしながら、SIPなどを通じて共に楽しくより自分らしい暮らしを少しずつ目指していければと思います。

 

看護部  秋山 紘子