「就労支援」における精神保健福祉士のかかわり

2018.12.10

今回のコラムは、精神保健福祉士の立場から「就労支援」についてお話しをさせていただきます。

当院では、MSC(メディカルサポートセンター)を配置し、精神保健福祉士が窓口となり、患者さんやご家族の様々な悩みや心配事をお聞きし、問題解決のお手伝いをしています。精神保健福祉士は特に「ご本人と社会とのつながり」に着目し支援を行っております。その中でも『生きる糧・生きがい・やりがい』を得るための就労を目指している方に対して「就労支援」をする機会も多いです。

 

「就労支援」では、働く目標や希望、そのための課題の共有、履歴書作成、面接練習、各種社会資源(デイケアやその他関係機関など)をより有効に活用するサポートを、全て個別面接の場面で行ってきました。

 

そんな中平成30年10月、デイケアメンバーの中で就労を目指す方を対象とした「就労準備ミーテイング」が発足しました。デイケアのスタッフと共に、MSCの精神保健福祉士もミーティングを担当することとなり、個別と集団の両面から就労支援ができるようになりました。

 

就労準備ミーティングでは、グループの力を活かし、それぞれの課題や悩みに対して他のメンバーの意見やアドバイスを聞くことができます。また、個別での支援を通して出なかった発想が集団の力によって出てくることも多々あります。

このような場を活用することで、個別支援場面での取り組みもより焦点化された質の高いものになります。

 

私自身、患者さんの変化や患者さん自身の力がより引き出されていくのを目の当たりにし、個別・集団の両面から関わることの良さを実感する日々です。

 

個別・集団どちらでも「目標や希望の共有~課題の共有~目標達成までの道のりの共有」を行います。

その後の個別面談や就労ミーティングを通して、目標達成までに現在どの位置にいて どんなことが必要なのか 掘り下げ具体化していきます。また、実際に行動し、思うような成果が出なかった時には 振り返りをし、再度一緒に組み立てを行います。

 

余談ですが、私自身、同じ方法でダイエットに成功し1年半以上維持しています!就労支援だけでなく、様々な目標達成・課題解決に有効な方法だと思います♪

 

病気や症状についてだけでなく、「社会の中で、自分が本来持っている力を活かし、発揮すること」 を私たちと一緒に考えてみませんか??