【家族教室】第4回「本人との接し方」

2018.01.24

統合失調症を始め精神疾患を患い、治療・リハビリしている患者様の、一番身近でともに歩んでおられるご家族様には、日々様々な不安や葛藤が生じるものではないでしょうか。
第4回の家族教室では、そのようなご家族様の抱かれている思いをシェアしながら「明日もまたやっていこう」とお感じになっていただけたらと考え、構成しています。
講義では、これまでの精神科医療や治療構造の変革を解説しながら、その中でご家族がどのような姿勢でご本人様と接していけば良いのかを考えていきます。
「生活リズムが整っていない」「人と接する事が苦手で…」などなど、症状以外にも周囲から見て心配に思うことがあった場合、私たちはつい『患者様自身』に向き合ってしまいがちですが、その課題を共有するのは中々難しいものです。
なぜなら『課題』は『患者様の希望や目標』に対するものであり、周囲が患者様の中に見出すものではないからです。
そこで私たちが大切にしたいのは、『患者様が何を求めているのか』ということです。
症状をコントロールするにとどまらず、患者様自身が日々の生活や将来にどんな希望を持っているのかをしっかりと見出すことが全ての原点だと考えています。
そうすることでこそ、患者様はご自身の自立・社会復帰の道のりを歩めるのではないでしょうか。
この回では、第1回から3回までのセッションを振り返りながら、患者様の希望を見出す技法のエッセンスや、より良いかかわりを続けて行くためのチーム作りについてご紹介していきます。

グループワークの時間には、この家族教室を修了されたOBの方にもご参加いただいています。毎クール、皆さんが一番盛り上がる回となり、ご家族様の言葉からスタッフ一同も学ぶことの多い時間となっています。

家族教室に関するご質問やお問い合わせなとございましたら、ぜひお気軽にお問合せ下さい。皆様のご参加をお待ちしております。