病棟看護の役割

2019.11.06

今回は病棟看護の役割をお伝えしたいと思います。
始めに看護部に新しく入職したスタッフの働いてみて感じた思いをお伝え致します。

〇「医師、看護師、コメディカルスタッフ相互の意思疎通と連携プレーによって精神科医療本来の力が発揮され、患者中心の医療が確立される」
日吉病院に入職し、精神医療、患者様との関係について多くのことを学びました。患者様との関わりや、同じ病名でもその方によって症状が違うなど、教科書どおりにはいかないこともあります。
その中で、週に一度行われるカンファレンスでは、多職種の医療スタッフが参加していることによって、患者さま一人ひとりについて、多角的な視点を持って退院に向けた支援について考え、理解を深める事ができると感じました。
それを踏まえて、患者さまの生活の身近な存在の看護師として、広い視野をもった日常での関わりを通して患者さまが地域に退院できるような手助けをしていきたいと考えます。また、訪問看護にも携わることができるので、入院前、退院後の患者様の地域生活の支えにもなれたらと思います。

〇「日吉病院は患者中心の医療を行うためにたくさんカンファレンスをします」
医師・看護師だけではなく患者に対して関わるスタッフ全員で情報の共有を行うため、
自分の視点以外からの情報により患者に対して新鮮な医療提供ができるところが他の病院と違い入職して良かったと思います。
入院から退院後の訪問看護も日吉病院で行っているため退院してからも患者に寄り添った医療提供が行える点など他の病院にはないものだと思います。
病棟だけではなく訪問看護も学べる日吉病院で幅広い看護ケアを学びたいと思っております。

〇「私が思う看護師の役割は、患者様と医療者の架け橋であることだと考えています」
医療者として働いていくと、「正しく治療を受けて欲しい」「正しい生活を送って欲しい」など自分の思いを患者様に押し付けてしまいそうになることがあります。しかし、患者様のお話を聞いていく中で、この「正しい」というのは誰にとって正しいのか、自分の正しいは他の人にとって正しいのか。正しいってなんだろうと、自身の固定観念に気付かされることがあります。
人にはそれぞれ、できること・できないこと、やりたいこと・やりたくないことがあり、趣味や目標、なりたい姿なども違います。その違いこそがその人らしさであり、その人の人生や価値観を支えているものではないかと思います。
ですから、私個人としては患者様の希望や思い実現できるように、出来る限り応援したいと思っています。その希望を伺い、多職種に伝え、治療や地域での生活に向けてサポートできることは何があるかを患者様と共に考えていける看護師になりたいです。
医療者がやってほしいことや自分が思う常識に囚われず、チームで一丸となって患者さんがその人らしく生きるお手伝いができればうれしいです。

護部は2病棟から1病棟になり部内での情報共有がスムーズになり、以前より患者様に適切な看護が出来るようになりました。またCBT(認知行動療法)、SST(社会技能訓練)、退院支援、服薬自己管理等を行い、入院生活だけで終わりではなく退院後の社会生活を意識して看護を提供しております。
今まで在籍しているスタッフと新しいスタッフ共に力を合わせ、患者様一人一人のwell beingを考え、その人にあった看護を提供していきたいと思っております。